近年、釣り動画の撮影はYouTubeやInstagram、TikTokといったSNSで人気を集めています。
特に、GoProなどのアクションカメラは、手軽に高品質な映像を撮影できるため、多くのフィッシングYouTuberに愛用されています。
ここでは、思い切って買ってみた次世代アクションカメラである「Insta360 X4」が釣り動画撮影に最適な理由と、GoProとの比較を実際に使ってみた使用感を交えて詳しく解説します。
釣り動画に求められるカメラ性能とは?
釣り動画では「迫力あるアクション」「釣果の瞬間」「美しい景色」をどう映し出すかが重要です。
特に以下の機能が重視されます:
- 手ぶれ補正:ボート上や動きの多いシーンでも滑らかな映像を維持。
- 防水性:急な雨や水しぶきに耐える防水性能が必須。
- 広角撮影:竿を振る様子や自然の広がりを一度に撮影できる広い視野角。
- バッテリー持続時間:長時間の釣行に対応できるバッテリー性能。
- 撮影していると釣れないと言うジンクスを破れる:釣れなきゃ意味がない
Insta360 X4のスペックと釣りにおける利点
Insta360 X4は、従来のアクションカメラとは一線を画す高性能な360度カメラです。まずはスペックを見てみましょう。
- ビデオ解像度: 8K (30fps), 5.7K (60fps), 4K (100fps) で360度撮影が可能
- 写真解像度: 72MP 360度写真
- センサー: 1/2インチデュアルセンサー
- バッテリー: 2,290mAh、135分までの連続撮影が可能(5.7K 30fps時)
- ディスプレイ: 2.29インチのタッチスクリーン
- 接続性: USB-C 3.0、Wi-Fi、Bluetooth
- 防水性能: IPX8 (ケース無しで水深10mまで対応)
- 対応アプリ: Insta360アプリによるリフレームやAI編集機能
- 重量: 約203g
- 価格:79800円(公式サイト、通常版)
8K30fpsまで対応している解像度は、拡大してもそこまで画質が落ちません。釣りのシチュエーションにおいて、臨場感や映像の鮮明さを重視したい方にとって最適です。
360度撮影による広い視野角
釣り場では、フッキング〜ファイトシーンやナブラに囲まれる(願望)シーンなど、見逃せない瞬間がたくさんあります。
Insta360の特徴である360度全方位撮影は、通常のカメラでは捉えにくいシーンも逃さず撮影可能です。魚がヒットした瞬間や、仲間と一緒に釣りを楽しむ様子を一度に収められるため、臨場感あふれる映像が期待できます
アホみたいな顔しておにぎり食べているところもバッチリ映ります。
手ぶれ補正と防水性能
釣り中はどうしてもカメラが揺れたり、水しぶきやいろんな汁が飛んだり跳ねたりします。
Insta360 X4は高度な手ぶれ補正機能とIPX8の防水性能を備えているため、アクティブな釣りの動きにも対応します。雨の日や、揺れる船の上でも安心して撮影できるのは大きな強みと言えるでしょう。
編集の手軽さ
撮影後の編集の手軽さもInsta360が誇る利点の一つです。高スペックなPCがいるんじゃないの?と思われるかもしれませんが、iPhoneの純正アプリで十分に快適な編集が可能です。
釣りのシーンごとに視点の切り替えや、見どころを強調したリフレーム機能を活用すれば、視聴者にとって印象的な釣り動画を作成できます。
360度撮影した映像は、後から視点を自由に決められるため、思い通りのアングルで釣りの興奮を伝えることができます。
面白い映像が撮れる
普通のカメラでは撮れないような面白い映像が撮れるのもInsta360の魅力です。
長ーい自撮り棒に取り付ければ、まるでドローンを使ったかのような空撮チックな映像が撮れたり、横にせり出して使用すれば、他船から撮影したかのような映像が撮れます。
自撮り棒は自動的に消えて映りません!
Insta360、GoProとの比較
アクションカメラの王道「GoPro」と比較すると、Insta360 X4には次のような優れた点があります。
多様な視点の撮影
GoProも広角レンズによるダイナミックな映像を撮影できるカメラですが、視点は固定されてしまいます。一方で、Insta360は360度全方位を一度に撮影できるため、カメラの向きを気にせずに撮影可能です。
ロング自撮り棒に取り付けてロッドホルダーに差しておけば十分良い映像が撮ることができ、釣りの最中にカメラを頻繁に調整する手間が省けます。
GoProで他者を撮影してると釣りできなくなるのが不満すぎたので・・・
編集の自由度
GoProの映像も高品質ですが、360度映像を撮影できないため、編集時に視点の変更やフレームの調整が制限されます。
Insta360なら、映像のどの部分を切り取るか後で選べるので、釣り場での撮影に柔軟さが加わります。360度を一度に収めた映像を自由に編集することで、視聴者を飽きさせない映像を作りやすくなります。
純正のPCアプリも使いやすく、ディープトラッキング機能によって勝手に特定の人物を追尾するような編集をしてくれるのでそこまで手間に感じることもありません。
Insta360 X4のコストパフォーマンス
価格面でも、Insta360 X4はGoProと同程度の価格帯でありながら、360度撮影やリフレーム機能など、付加価値の高い機能を提供しています。そのため、予算内でより多機能なカメラを探している場合、Insta360は有力な選択肢となるでしょう。
ただバッテリーが高い!
実際に使って比較してみた
GoPro HERO8を長年使用している私、実際に釣りで使って感じたことを書きます
使用感
Insta360が圧倒的に使いやすいです。
適切なボタンの固さ(GoProのボタン指痛なるのよ)、UIの使いやすさ、軽快なレスポンス、バグの少なさ(GoProバグ多すぎなのよ)
使用していてInsta360がストレスになることがほとんどありませんでした。
Apple Watchをリモコン代わりに使えるのも便利です。GoProは知らぬ間にApple Watchのアプリが削除されました。
一方GoProのコンパクトさは利点です。首にぶら下げておいても違和感なく釣りができます。
バッテリー持ち
バッテリー持ちは両者とも大差ないです。ただ交換性がとてもとても良いです。いちいちアンマウントする必要がなくワンタッチで交換可能。
GoProのように蓋が飛んでいって奉納したり、本体が飛んでいって奉納したりする心配もありません。(両方経験したためこれはとても良い!)
発熱
GoProを使っていて非常に気になったのが発熱でした。長時間撮影すると熱でシャットダウンしてしまうことは日常です。
本体が大きいせいもあって、Insta360の方が熱を感じにくかったです。
夏場の長時間使用でもGoProのように撮れなくなるなんてことはありませんでした。
そもそも
GoProは広角カメラ、Insta360は360度カメラで全く別物じゃないかということをここまで書いて思いました。
GoProはアクションカムとして最高の画質と手ぶれ補正があり、携帯性抜群で身につけるにはやっぱりこれです。HERO8は不満が多いのでそろそろ買い替えも検討かも。
Insta360は360度カメラとして使いやすくユーザビリティも良い最高のカメラです。
両方併用してマルチカムでかっこいい映像を編集するのが最良です。
どちらか迷っているとしたら、Insta360 X4を購入した方が釣りの用途では満足度が高いと思います。
Insta360 X4のレビュー
撮影時間(容量)
購入前に気になったけど、どこにも情報がなかったので書いておきます。
容量は256gbを使用、ファイルを空にした状態で調査。バッテリーではなくメモリ容量です。
解像度/fps | 撮影可能時間 |
---|---|
4K/30 | 9h18m |
4K/60 | 6h55m |
4K/100 | 3h25m |
5.7K/30 | 6h55m |
5.7K/60 | 3h25m |
5.7K+/30 | 5h30m |
8K/30 | 3h25m |
次にInsta360実際に使ってみてよかった点、悪かった点を以下に挙げます。
良かった点
360度撮影で逃さない映像
ルアーを投げた瞬間からヒットするまでを全方位で撮影。後から必要な部分だけ編集することが可能で、「撮り逃し」がほとんどありません。
仲間数人で船をチャーターすることが多いのですが、船の真ん中にドンっと自撮り棒で立てておけばほぼ全員を画角内に収めることが可能です。
FlowState手ぶれ補正の威力
海上で揺れるボートの上でも滑らかな映像が撮れ、編集の手間を大幅に削減。特に魚とのファイト中でも映像がブレない点は大きなメリットです。
防水性能が優秀
水深10mまで対応する防水性能のおかげで、突然の雨や波しぶきにも安心。追加のケースが不要なのも便利です。
そのまま海中に突っ込んで迫力あるファイトシーンの撮影もできます!まだやってません!
画角を後から変えられるInata 360なら突っ込むだけでしっかり魚をとらえてくれます。
改善してほしい点
バッテリーの持ち時間
1回の充電で1時間程度の撮影が可能ですが、長時間の釣行には予備バッテリーが必須です。GoProに比べるとやや短く感じます。
釣りに集中しているといつの間にかバッテリーが切れていて大事なシーンを逃してしまうことがありました。
追加バッテリーも高いので数を揃えるのはなかなかお金がかかります。
本体が少し大きめ
Insta360 X4は地味に大きく荷物が多くなることの多い釣りでは、嵩張ります。
重さも206gと一人前のトンカツほどあり、特にヘッドマウントやネックマウントで使用する場合は軽量なGoProに軍配が上がります。
暗所撮影が苦手
暗所での撮影は苦手です。特に8K撮影では顕著に出ます(暗いから5Kにしてね!と親切に教えてはくれる)。薄暗いまずめ時や夜に使用することも多い釣りでは注意が必要です。
実際にまずめ時に撮影してみると、そこまで気になりはしないですが、ノイズは多めです。
上の画像は同じ時間(9月の朝5時半くらい)に撮影したものです。
解像度もfpsも違うので参考程度ですがInsta360 X4は船のあたりにノイズが目立ちます。
5Kにすれば改善されると思います。
とはいえGoproも暗所はかなり苦手なので似たり寄ったりかもしれませんね。
今後ナイトゲームで比べてみようかと思います。
Insta360 X4を釣りで使う際の注意点
バッテリー交換を忘れない
長時間の釣行では予備バッテリーを持参するか、モバイルバッテリーを活用しましょう。
撮影のハイライトで突然バッテリーが切れるのは避けたいところです。
レンズメンテナンスをする
出っ張った魚の目みたいなレンズをしている為、水やごみなどが付着しやすいです。特に保護レンズは出っ張るので、適時清掃するのが重要です。
しっかり雨粒が映り込みます。
レンズは簡単に取り外して交換できるので、予備を持っておいても良いかもしれません。
編集に時間がかかる
360度映像は撮影後の編集に時間がかかることもあります。効率的に編集するためにはアプリの自動編集機能を活用しましょう。
しっかりやろうとすると以下の手順がかかります。
Insta360アプリでリフレーム×素材数→書き出し×素材数→動画編集ソフトで編集→書き出し
Insta360アプリのみでもそれなりの編集はできるのでこだわらない方はそれだけでも編集可能です。
水に落とさない
奉納するには流石に高すぎる
Insta360 X4で釣り動画をレベルアップ
釣りの楽しさやスリルをリアルに伝えるためには、カメラの性能が重要です。
Insta360 X4は、360度撮影と高い編集自由度を備えており、特に釣り動画に最適なカメラです。GoProも優れたカメラですが、Insta360の特長を活かせば、後から仲間内で見返して楽しんだり、視聴者に新しい視点から釣りの魅力を伝えることができます。
釣り動画の撮影を計画している方は、ぜひInsta360 X4を検討してみてください。これまでの映像制作を一段と向上させることができるでしょう。
コメント