バチコンアジングは、尺超えアジを手軽に狙うことができる魅力的な釣りスタイルとして多くの釣り人に人気。尺どころかギガアジですら簡単に釣れてしまうのが魅力です。
「バチコン」とは、「バーチカルコンタクト」の略で、専用仕掛けを用いて深場のアジを効率的に狙う釣り方です。基本は船釣りなのですが、堤防からも楽しむことが可能です。特にその繊細なアタリを感じ取り掛ける釣りは、一度体験すると病みつきになること間違いなしです!
この記事では、これからバチコンアジングを始めたい方に向けて、タックルや仕掛けの選び方から釣り方のコツ、陸っぱりでの挑戦方法まで詳しく解説します。
さらに、バチコンアジングで釣れる魚種や最適なシーズン、初心者が押さえておくべき注意点もご紹介。初心者でもわかりやすく、これ一つでバチコンアジングが始められる内容となっています。
この記事でわかること
バチコンアジングとは?その魅力と基本知識
バチコンアジングの概要
「バチコン」とは「バーチカルコンタクト」の略で、その名の通りバーチカル(垂直)にコンタクト(接触)するオフショアの釣り方です。メインターゲットはアジで、バチコンアジングなんてよく言われています。
バチコンは夜釣りが基本です。船を流すことなくアンカリングして止め、集魚ライトによってベイトとなる小魚やプランクトンを集め、それに群がるアジを釣るのが一般的な釣り方です。
やったことはないですが、デイでもやってる船もあるみたいです。
魅力的な理由
バチコンアジングの魅力はなんと言っても大きいアジが手軽に狙えること。尺超えはもちろん「ギガアジ」(40cm超)や「テラアジ」(50cm超)も比較的釣りやすいのが魅力です。30cmそこそこのアジがつれても、「なんだ尺か・・・」となるのがバチコンアジングです。
さらに、釣れるアジのサイズだけでなく、そのゲーム性も人気の秘訣です。
繊細な当たりを掛けて釣る釣りは、「釣った」感が強く病みつきになること間違いなし!
陸っぱりからでもバチコンは可能で(バーチカルではない)、これまで届かなかったポイントに軽量なジグヘッドを送り込むことができるので、釣果アップが臨める釣り方として、個人的に注目を集めています。個人的に。
唐突にQ&A
- Qバチコンはどのくらいの深さで釣るのですか?
- A
地域によって様々ですが、30〜100mくらいでやるのが一般的です。
バチコンアジングの時期はいつ?
バチコンアジングは基本的に年中楽しめる釣りですが、ハイシーズンは秋から春にかけて。
というのも、夏はイカメタルをしている遊漁船がほとんどなので、イカメタルのシーズンが終了したらバチコンに切り替える船が多いからです。
地域によっても差があるので、釣果情報をよく調べて釣行に行きましょう。
バチコンアジングで釣れる魚は?
メインはアジですがそれ以外にも様々な魚を釣ることができます。
五目釣りも達成できますので狙ってみてもいいでしょう。
その一部をご紹介
バチコンアジングのタックル
ロッド
バチコンアジングのロッドは、柔らかいティップに強めのベリー〜バットの竿が多いように思います。
最近は専用のロッドが各社から多数出ているので、選ぶのに困ることはないでしょう。
個人的には全体が綺麗に曲がるロッドが好きです。以下の記事も参考にしてみてください。
一昔前は専用ロッドが少なかったので、バスロッドやティップランエギングのロッドなどを代用することが多かったです。
しかし、現在はバチコンロッドは無数に販売されています。以下からロッドを検索して好みのものを見つけましょう。
おすすめのロッドを控えめに紹介します。
クレイジーオーシャン オーシャンクロー S63ML/T
クレイジーオーシャンのバチコンアジング専用ロッドです。
3モデル存在していますが私的な好みはこのS63MLです。
30号まで対応し、2万円以内で買えるのでコスパも優れています。
スクアド ボートアジング SKC-ST68L/ML-AJING GIGA AJI SPECIAL
レジットデザイン、スクアドのボートアジング専用ロッド、ギガアジスペシャルらしいです。
先径0.85mm、30t高弾性の繊細なソリッドティップに30号でも軽快に操れるブランクスで、深場の釣りにも完全対応。
こちらはベイトモデルですが、スピニングのSKS-ST610Lもあります。
リール
スピニング、ベイト、どちらでもバチコンは可能です。
基本のボトムの釣りになることが多い事と、掛けてからのドラグ性能を考えると、スピニングの方がやりやすいように私は思います。
また、スピニングならキャストすることも可能なので、シャローや潮が動かないときに横に引けるのでおすすめです。
レンジが定まらない時や、巻き上げが疲れる人は、ベイトのカウンター付きリールが有利な場面もあります。好みで用意しましょう。
リールサイズは小さすぎると巻き上げが大変になるので、スピニングなら2500番がベストです。
それもこちらの記事が参考になるかと思います。
おすすめのリールを紹介します。
シマノ 24 ツインパワー 2500SHG
高い巻き上げトルクとドラグ性能、シマノ派はこれを買っておけば不満は出ないかと思います。
バチコンにはオーバースペックにも思われるかもしれませんが、水深100mからの2500番での巻き上げは、結構大変なので巻き上げトルクは重要です。
シマノ 23 ストラディック 2500SHG
コスパで選ぶならこれでしょう。
高い剛性と耐久性で、オフショアの釣りにもマッチします。
巻き上げに関しては正直しんどいです。
ダイワ TIERRA AIR IC
カウンター付き小型ベイトリールの最高峰
超軽量ながら高い剛性と巻き上げ性能を有しています。
公式でもバチコン、イカメタルにベストマッチと豪語しております。
ハイギアのHLと、エクストラハイギアのXH二つのモデルがありますが、バチコンにはHLがおすすめです。
シマノ 21 バルケッタ 100DHHG
カウンター付きベイトリールをコスパで選ぶならこれ。
さらに安価なバルケッタBBもありますので、予算に応じて決めましょう。
バチコンには100番が適しています。
ライン
使用ラインはPE0.4〜0.6号を使うことが多いです。
カラーラインを使うことで水深を把握できるのでおすすめ。
遊漁船によってはルールで決められているので、よく確認してから巻きましょう。
\おすすめはこちら/
仕掛けについて
バチコンは他のルアーフィッシングと違い、仕掛けが少し複雑です。
バス釣りや餌釣りに馴染みのない方は少しとまどうかもしれませんので、詳しく解説していきます。
仕掛けの種類
各社からバチコン専用の仕掛けが販売されていますので、おすすめをご紹介します。
一誠(issei) 海太郎 特製バチコン仕掛
リーダーに結んでシンカーつけてワームをつけるだけ!
細かいこだわりがたくさん詰まったバチコン仕掛けです。他に比べて大型のパッケージはハリスを直線にしてパッケージングすることで、ハリスのヨレを無くし、ワームの違和感をなくすというこだわりから。
迷ったらこれ!
マグバイト バチコン逆ダンリーダー
ソルトルアーブランド「マグバイト」の逆ダンリーダーです。
金属パーツが少なく、おまつりになったときにほどきやすいのでおすすめです。バチコンはお祭りが多い釣りなので
シンカーラインはピンクになっていてわかりやすく、先端がチチワになっているので、交換が容易に可能。
マグバイト バチコン テンビンリーダー
こちらは天秤リーダー。これだけで天秤からリーダーまで全部入りです。
パイプにゴムで止めているタイプは、30号などの重いシンカーを使うとズレて使い物にならないことがあるので、これがおすすめ。
ショートとロングの2タイプあります。
ルアー
2〜4インチくらいのワームを使うことが多いです。カラー、サイズともに多く揃えておくことがポイント。
偏食対応でホッグ系のワームも用意しておきましょう。
一誠 海太郎 バルキースパテラ
バチコンワームと言ったらこれというくらいどこの釣具屋さんでも売っています。
サイズは2.5in、2.8in、3.0inの3種類。各サイズを持っておくことで様々な状況に対応できます。
匂いが強烈で、BOX内がニンニクになるので注意!
ジグヘッド
0.2〜0.6g程度のジグヘッドを使用します。
不意な大物もかかるため、バチコン用の太軸のものを使うと良いでしょう。
シンカー
15〜30号あたりを使うことが多いです。
水深や潮流によって使い分けていきましょう。
船長に重さを指定される場合もあるので、言うことを聞いて釣りしてください。
\コスパ最強/
ワームのおすすめカラーと使い分け
ワームのカラーについては色々言われていますが、確かにその日のヒットカラーは存在します。
明らかに喰いが変わる色があるのも経験上感じています。
基本的に3パターンの色を持っていき、ローテーションしていくと良いでしょう。
各カラーのグロー(蓄光)も効果的です。
始めに使う色はお気に入りの信頼できるカラーを選びましょう。
- ナチュラル系:白や茶色
- アピール系:チャートやピンク
- クリア系:クリアラメなど
バチコンアジング基本の釣り方と堤防での応用
基本的な釣り方とコツ
- ボトムまで沈める
- アクションする
- 反応がなければ数回巻いて誘いをいれる
- アタリがあったら即あわせ
1.ボトムまで沈める
アジは基本ボトムにいることが多いです。船長の指示棚がなければまずはボトムまで沈めましょう。表層のサバに悩まされる場合は、シンカーを重くしてフォール速度をあげて回避しましょう。
スピニングやカウンターのないベイトリールを使っている場合はしっかりとラインの色を見て、どれだけラインが出ているか把握するようにしましょう。
これはフォール中だけでなく、常に意識してください。アタリがあった際にレンジを把握するためです。
2.アクションする
基本の誘い方
深い水深や、潮流によってはラインの浮力と抵抗が優ってしまうためジグヘッドを重くしてみるのも良いでしょう。
3.反応がなければ数回巻いて誘いをいれる
反応がなければ数回巻いてレンジ(棚)を上げ、同じアクションを繰り返しましょう。
一定のリズムで行うのがコツです。
4.アタリがあったら即あわせ
「コンッ」と明確な当たりがあったり、「モゾッ」とした違和感でアタリが出ることが多いです。アタリがあったら即合わせしましょう。
あわせるときはロッドを立てるのではなく、ロッドを上に水平に持ち上げるようにしてあわせてください。立ててあわせると必要以上にロッドが曲がり折れる場合があるので注意。
堤防からのバチコンアジング攻略
基本はオフショアの釣りのバチコンですが、堤防などからの陸っぱりでも楽しむことができます。
キャストして横に引いてくるので、バーチカルではなくダウンショットリグのような感覚になると思います。
やり方は簡単、オフショアと同じ仕掛けを使い、シンカーのみ5号以下(ロッドに合わせる)の軽いものにしましょう。
あとはキャストしてボートと同じようにアクションするだけです。
普段は届かない場所へ軽く小さいワームを送り込むことができる為、良い釣果が臨めるかもしれません。
イッセイ 海太郎 レンジ移動式バチコン仕掛
ハリスの位置を自由に調節できるので、特に陸っぱりにおすすめ。
レンジを変えることで幅広く探ることができます。
全長180cmと長いため、お好みの長さに切ってシンカー側のスナップを付け直しても良いでしょう。
バチコンアジングの注意点
トラブル回避のための準備
バチコンはオマツリしやすい釣りです。
シンカーの重さは船長の指示に従い、周りと合わせるようにしましょう。
ラインの太さでも流れ方は変わるため、同船者のラインの角度を見て調節してください。
また、仕掛けは多めに用意しておくと良いでしょう。
バチコンアジングを楽しむためのおすすめグッズ
フィッシュグリップ
陸っぱりで釣っている20cmくらいのアジで使用するフィッシュグリップだと、ギガアジサイズはホールド力が足らずに、するするアジが抜けていきます。釣ってからの手返しが悪くなるので別途用意することをおすすめします。
おすすめのフィッシュグリップをあげておきます。
\デカアジをCTスキャンしてまで設計!/
ヘッドライト
釣りをしている最中はライトを煌々と焚いているので必要性は全くありません。
しかし、タックルの積み下ろしや、移動中に準備したりする場合は必要になってきます。
手元を照らせるくらいの安価なものでも十分ですので用意しておきましょう。
バチコンアジングでギガ超えアジを狙おう!
バチコンアジングは船での夜釣りを中心に楽しむことが多いですが、堤防からの陸っぱりにもアレンジ可能です。
オフショアであれば尺アジだけでなく、40cmを超えるギガアジや50cm以上のテラアジも狙え、そのゲーム性と手軽さが釣り人を魅了しています。
人気の高さから、最近では日本全国色々な地域でバチコンを行っている遊漁船が誕生しています。
調べてみると、あなたの住んでいる近くに意外とあるかもしれません。
初心者でも挑戦しやすいバチコンアジングは、釣りの新たな楽しみ方を提供する釣法です。この記事を参考にぜひバチコンアジングを始めてみてください。
繊細なアタリを感じ掛ける釣りの魅力に、きっと夢中になるでしょう。
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